会長あいさつ
 

川崎市立小学校体育研究会
会 長     飯沼   索 

                 

 子どもたちの体力低下が問題視されてもう何年になるでしょうか。文部科学省の調査によれば、昭和60年をピークに下降傾向が見られ、近年は多少歯止めはかかってきたものの、運動に積極的な子どもとそうでない子どもの二極化傾向は益々顕著になり、このことが将来大きな影響を与えるだろうと懸念されています。折しも先日発表された新学習指導要領解説書には各種の運動の例示の中に「運動(遊び)が苦手な児童への配慮の例」や「運動(遊び)に意欲的でない児童への配慮の例」といった記述見られるようになり、ある意味では「運動嫌い」の子どもの増加傾向に対する深刻さが表れているという見方もできます。
 川崎市立小学校体育研究会は、1956年に体育研究会と舞踊研究会が統合して発足してから川崎市の子どもたちの体力向上、主体的・協働的な体育学習のあり方、教員の授業力向上のために研究実践を重ねてきました。
 研究会では「体と心を育てる体育学習」〜主体的な学びを通して、運動の楽しさを味わえる体育学習をめざして〜というテーマのもと、すべての子どもが自分のめあてをもち、解決方法を工夫したり友だちとかかわったりする中で、できるようになる喜びや楽しさを感じてほしいと願っています。そのために指導すべき内容を明らかにし、子どもの変容をみながら次の指導へ生かせるようにしています。7支部では、領域を決め、常任委員が中心となって会員の皆さんと共に学習の進め方や、指導内容、指導方法について研究実践をしています。
 また、川崎の先生方に手に取って使っていただくための「小学校体育指導の手引き」の作成や6年生の子どもが参加する「地区別運動会」の実施、中学校と連携した「小・中学校合同体育・保健体育研究会」、川崎市教育委員会研究推進校への協力、川崎市のスポーツ行事(小学生陸上記録会・川崎市国際多摩川マラソン等)への協力等を行っています。毎年、夏季休業中に実施している「夏季体育実技講習会」には多くの先生方に参加していただいています。日常の体育学習の指導法について実技を通して研修を深め、指導力の向上をめざすもので本年度は63回目を迎えます。本研究会に携わってこられた先生方が築かれてきたものが礎となり、これだけの回数を重ねてくることができました。参加している先生方の「どうしたら子どもたちが運動する楽しさを味わえるような体育学習ができるのか」、「指導のポイントや言葉かけはどうしたらいいのか」等の様々なニーズに応えられるよう常任委員も工夫検討をしています。
 子どもたちが様々な運動と出会い、意欲をもって体育学習に取組めるよう本年度も研究・研修を重ねていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

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