|
○本校は,平成26年度より普通科が,中高一貫校としてスタートします。
『かわさき教育プラン』では,子どもたちの進路の多様化や,中学から高校までの継続的な教育を行う中で,幅広い教養や知識を身につけるとし,更に,川崎高校の再編整備として位置付けられています。具体的には,「高校から普通科1クラスだけを募集する」併設型の中高一貫校です。勿論,普通科ではない生活科学科,福祉科は今まで通りです。本校普通科に対して,中学校が1つ増えるということですので,新たな試み・夢は膨らみます。学区は川崎市内に限られるようです。
併設型中高一貫校の平成26年度開校のため,校舎改築工事が23年度よりスタートします。仮設校舎に移るのは23年度の10月頃になることが予想されます。丁度同じ時期に,本校100周年となりますが,校舎改築と重なるため24年10月に100周年行事を先送りしました。仮設校舎にはエレベーターなどもつくそうですが,23年度入学生は,卒業まで仮設校舎ということになりそうです。
○平成22年度から平成25年度までをスムーズな橋渡しの期間と位置づけました。
本校の最近の大学進学率の倍増とも相まって,平成21年度にカリキュラムの改編作業を行い,本年度より実施しています。改編作業の結果,今までの総合選択制(5学系)から,文系・理系というオーソドックスな形になりましたが,はからずもカリキュラムの過密現象が解消でき,カリキュラム面でのゆとりからか先生方と生徒の時間も今まで以上に取れることになりました。そして何よりも,好きな教科・科目を選んで学習するということから,基礎的な学力を徹底的に身に付けようとする方向性が見えてきました。
高等学校教育については,中教審答申(H20.1.17)にありますように『進学,就職等の進路を問わず,生徒の学習意欲を高め,学力水準を確保することが大きな課題である』と指摘されています。実際,本校普通科の入学生についても,中学校までの学力が100%ついているかというと中々難しいと思いますし,その中での大学進学率の増加には課題が残るところであり,この生徒達に本気で力を付けていくことが今できる最も大切なことだとも思っています。
高等学校の新学習指導要領の改訂のポイントの一つに“義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設けること”の促進があげられています。これには,例えば,必履修科目の増単とか,義務教育段階の復習を学校設定科目で行うこと等が言われていますが,いずれにしても,早い段階で“学び直し”や“振り返り”の必要性は十分感じていますし、実際に生徒の力量を上げていかないと,高校生としての学力水準の確保には繋がっていかないとも考えています。
○本年度より1学年の学習を充実させるために,数学に習熟度別学習を導入しました。
基本的には,主体的な進路決定という立場から,自分自身の進路実現の際に,数学がネックになっている生徒が意外に多いことや,数学が進路の幅を狭めている原因になっているなどの理由から,積極的に数学を学習することで,進路選択の幅をおおいに広げて欲しいと考えました。また,中高一貫校設置に伴って,本年度から25年度までを中高一貫校へのスムーズな橋渡し期間と位置づけたことや,22年度入学生が2年次から文系・理系に分かれること,理数離れが加速度的に進んでいる現状の回復等々の理由も相まって,22年度より,1学年の数学に習熟度別学習を導入しました。高校生としての数学の学力水準の確保・向上に繋がれば何よりです。来年度からは,1年生だけですが,数学と英語に習熟度別学習或いは分割授業を導入します。
○本校の特徴はなんと言っても“先生方の木目の細かい指導”にあります。
私たちの共通認識の中に,『“先生方の木目の細かい指導”が功を奏し,中学校の先生方や保護者からも信頼を得,生徒は生活面でも学習面でも年々向上してきている』という自負はあります。そして,木目の細かい指導とは「目の前にいる生徒が求めるものを与えていくという姿勢である」ということも,共通に理解しています。多少学力が低くても意欲さえあれば生徒は伸びるものです。目標をきちんと持っている生徒なら,本校の特徴である“木目の細かい指導”で更に伸びますし,基礎・基本は徹底的にやりきらせるという強い姿勢も先生方は共通して持ち合わせています。
難しいのは,意欲を持続させることです。例えば,意欲を持続させるためには,常に一段階上を目指す生徒,何事にも前向きな生徒を育てなくてはならないと考えています。先生方は,そこそこの目標達成で満足する生徒達に,授業をはじめ様々な場面で,意図的な働きかけによって,進路・学習等で,常に一段階上をめざす生徒を育成したいと考えています。そして,そこを基点として学力の向上を図り,進路実現に向け頑張らせたいとも思っています。
○基礎学力をつけ,授業第1の充実した学習活動を展開します。
本校は市立高校ですから,文武両道,自主自立は当然のことです。基礎学力をつけ,授業第1の充実した学習活動を展開します。勿論,授業は学校だけでなく,家庭学習までを含めた一連のものでありますので、家庭学習の習慣付けまでを考えた,予復習をせざるを得ない授業実践をしていければ尚良いと思っています。また,仮設校舎住まいになりますと,保健体育の授業や特に運動部には不便をかけることが予想されますが,教職員・生徒・保護者・地域の皆様の知恵や工夫を出し合って,極力手をつくしまして活動場所の確保等を図り,生徒の学習環境の整備に努めます。自分のより良い進路実現を目指し,夢が叶う良い3年間だと言ってくれることを期待しています。
|