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川崎市立
  王禅寺中央中学校
      Ouzenji chuo junior high school
 2008年4月1日 ホームページ新規作成
校長室から23 

考える力

 黙々と白地図に地名を書き込み、先生の説明を聞いて気候分布の特徴を頭に入れ、資料をもとに各地の産物を調べる―。こうした記憶に支配され、嫌いではなかったけれどもあまり楽しくなかったという印象が色濃く残る、私にとっての社会(地理)の時間。

 その印象を払拭する授業に出会いました。1年生の教室でのことです。「アジアは世界をリードできるか」という投げかけに対して、「できる」と考えるか「できない」と考えるか、立場を明瞭にし、それぞれそう考える理由を挙げるという授業内容でした。私が経験してきたような、教科書を端から順に進めて理解する学習過程ではなく、ざっくりとした課題を挙げ、今ある知識を生かして考えながら進めるというスタイルの学習です。

 発言機会を先に与えられたのは「できる」派。その理由には、「食糧が豊富」、「位置的に各地との行き来がしやすい」、「たくさんのものが集まる経済都市がある」、「砂漠など空いている土地がある(ここに建造物を建てれば生産性を上げられる)」、「科学技術が高い」、「人口が多く労働力が豊か」、「流行を生み出す力がある」などを挙げました。

 一方の「できない」派は、その理由に「(日本を例に挙げ)食糧自給率が低い」、「貧富の差が激しい」、「宗教が入り混じる地域でまとまりにくい」、「多くの地域のインフラが不十分」、「アメリカの巨大産業には追いつけない」、「宇宙開発がまだトップレベルでない」などを挙げました。

 食糧、経済、貧困、科学、宗教、流行、産業、宇宙開発……といった現代的な課題や話題が飛び出すことにまず驚きました。今どきの中学生はよく知っているのですね。しかも発言はテンポよく、どれも必要にして十分な簡潔さ。互いの発言もよく聴いています。ここには既知のことから未知のことを見いだそうとする空気が生まれていました。もちろんこの段階はまだ入口で、挙げられた事柄の一つ一つを検証していかなければ本当の意味での学びにはならないのでしょうが、それを期待させる雰囲気もありました。

 単なる知識の習得でなく、考える力をつけることが、今後ますます重要になるでしょう。王禅寺中央中学校がそれを後押しできる学校でありたいものだなぁ……と思いながら、教室をあとにしました。

 話題は変わり、市総体の続報です。

 まずはうれしい結果。

 本大会(全市大会)に進出していた男子卓球チームは、激戦となったリーグ戦を勝ち抜いてベスト4入りを決め、決勝トーナメントに進出しました。残念ながらその初戦、準決勝で僅差の敗戦を喫しましたが、3位入賞という立派な成績を残しました。(写真)

 一方で、勝運に恵まれなかった部が3つ。

 2回戦に臨んだサッカーは相手チームの執拗なマークとスピードに苦しみ、自分たちの攻撃のかたちが作れずに敗れました。それでもフリーキックからのロングシュートとキーパーの頭上を抜く強烈なシュートで2点を取り、意地を見せました。

 女子バレーボールは順当に初戦を突破したあと、2回戦で伝統校と当たり敗戦。地区代表最後の一席をかけた代表決定戦に回りました。展開は一進一退を繰り返しましたが、わずかなボールコントロールの違いが明暗を分け、涙の敗戦となりました。

 男子バスケットボールはベスト8入りを賭けた3回戦に挑みました。手に汗握る接戦となりましたが、中盤以降、シュートをブロックされるなど、相手チームの高いディフェンスに悩まされて思うように得点できず、悔しい敗退となりました。

 本校生徒の出場する市総体は男子ソフトテニスと女子バドミントン、それに駅伝競走を残すのみとなりました。

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