校長あいさつ


川崎市立平小学校
校長 冨岡 寛

視点を様々に 令和2年4月学校だより より

 未知の問題、未経験の対応にあれこれと考えをめぐらせるこの頃です。着任式、始業式、入学式と始まりの春を象徴する行事を行い、全校児童474名、教職員35名 総勢509名で令和2年度の平小学校をスタートしました。進級おめでとうございます。学校はやはり子供たちの姿があってこそであると実感するこの頃です。新しい学年へとステップアップする子供たちですが、一人一人が新年度の決意とやる気をもって、存分に自分らしさを発揮し、ますますの成長ができるよう、教職員一同力を尽くしていきたいと思います。
 さて、先月の3月19日、92名の子供たちが平小学校を卒業しました。地域や美松会、PTA、向丘中学校などの来賓の方々に卒業生の晴れの姿を披露できず残念でしたが、卒業生は一人一人が真剣な眼差しのもと、堂々と卒業式に臨み、表情豊かに中学校へと羽ばたいていきました。一人一人の子供たちに卒業証書を手渡した後、私は昔オーストラリアへ旅行に行った時に見つけた「南北逆転地図」を見せ、視点を変えて物事を見たり考えたりすることの楽しさや意味について話をしました。「南北逆転地図」は文字通り、南が上、北が下、南半球を中心にして描かれた地図です。通常見ている地図と比べると日本も逆さまに見えます。いつもの地図も、この「南北逆転地図」も数ある地図の一つであること、見慣れたことが全てではないこと、自分の少ない経験で物事全てを判断するよりも、いろいろな視点から物事を考えるほうが楽しいこと、などについて話を進めました。そう考えると、いつもと少し景色の変わった今回の卒業式のとらえ方も変わってくるのではないでしょうか、とも話しました。令和元年度の卒業式は、卒業生・保護者・教職員が集い、わが教職員も呼びかけを行い、歌も贈りました。卒業式の時間的、内容的縮小が求められましたが、子供たちを祝う気持ちだけは縮小しない!を合言葉に平小の教職員が臨んだ結果でした。毎年お祝いや応援の気持ちをもって式に臨んでいることはもちろんなのですが、今年は特にそれが凝縮しており、私は心に残る卒業式だとつくづく思ったものです。改めて視点を様々にもちながら物事をとらえていくことの意味を再確認した1日となりました。
 世の中ともすれば暗くなりがちなこの頃ですが、このような時だからこそ、注意深く生活することに加えて、視点を様々に変えて、人々の心の良さや助け合い、思いやり、明るさなどを積極的に見つけ、ポジティブに生きていけたら素敵だな、と思う4月です。家庭や地域との連携や協力体制を大切にし、子供たちのよりよい成長のために教職員一同、令和2年度も気合いを入れて全力で努力してまいります。保護者、地域、美松会など平小学校を支えてくださる全ての皆さま、今年度も昨年度以上のお力添えをよろしくお願いいたします。