校長室から

川崎市立小倉小学校 校長 佐川昌広

 本校は、今年で創立63年目、卒業生が1万人を突破しました!そこで、学校や地域に愛着と誇りをもってもらいたいという願いから、今年度のテーマを考えました。
          「小倉プライドをもってESDに取り組もう」
 小倉プライド・・・まず、学びや体験で学力をつけたり感性を磨いたりして自信をもち、自分をつくります。そして、地域や学校の良いところを探して地域や学校に愛着と誇りをもち、わたしたちのまち川崎・小倉・小倉小学校をみんなでつくり上げていきます。これが小倉プライドです。
 ESD・・・持続可能な開発(発展)のための教育の略で、エネルギーや環境教育・外国語や国際理解教育・人権や平和教育など、人類の大きな課題となっていることを小学校から継続して学んでいこうということです。本校ではそれを中学校につなげたいと考えています。
 そこで今年から、本校は南加瀬中学校とともに2年間の川崎市の小中連携英語推進校となりました。また、昨年度から3年継続の経済産業省資源エネルギー庁のエネルギー教育モデル校となっています。子どもたちが英語を楽しく学んだり、様々な教科で様々な体験を通してエネルギーや環境の大切さを学んだりするということです。
 その他、力を入れて取り組むこととして、今年度から川崎市の学校司書モデル校に選ばれましたので、学校司書さんや図書ボランティアの皆さんと協力して読書活動を充実させたいと思います。また、たてわり活動も継続して力を入れて、高学年と低学年がますます仲良くなるようにしていきます。。
 ぜひ、保護者の皆様、地域の皆様、小倉プライドを合い言葉にご協力よろしくお願いいたします。


校内研究

 小倉小学校では、今年度2つの取り組みをしています。エネルギー教育モデル校としての実践と、小中連携研究推進校(外国語科)としての実践です。
 本校では、今年度「関わり合いを通して、主体的に学ぶ子の育成」という校内研究のテーマを掲げ研究に取り組んでいきます。また、『アクティブ・ラーニング』『カリキュラム・マネジメント』など、近年の教育で重要とされる課題についても、一歩ずつ取り組んでいきます。

第一回校内研究全体会

 今年度最初の校内研究全体会では、学校長から今年度の研究の指針について話がありました。それは、
◯小倉プライドをもって
◯ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組み 中学につなげる
◯エネルギー教育・英語教育の推進
です。
 近年教育の現場では、しばしば「自尊感情の低下」が問題とされています。そこで小倉小学校の子ども達には、「自分が好き」「自分の住んでいる地域が好き」という感情(小倉プライド)を大切に育んでいきたいと考えました。
 また、小倉小学校では、エネルギーという地球規模の課題に目を向けたり、英語教育という国際的な視点を養ったりしながら、人と人との「関わり合い」や「つながり」を大切にする子を育てていきたいと思います。

第1回校内授業研究

 5月31日(水)に、今年度一回目の研究授業が行われました。2年生 生活科「まちが大すき たんけんたい」と、5年生 総合的な学習「小倉環境プロジェクト」の授業がそれぞれ提案されました。
 どちらの学年でも、真剣に学習に取り組む児童の姿と、今日の内容を次の学習につなげていこうと熱心な先生方の姿を見ることができました。
 また、授業後の研究協議会では現在の日本が抱えるエネルギーの現状や課題について考えました。教師一人一人がそうしたことに向き合い、授業の中だけでなく日々の生活の中で児童と共に考えていくことが大切であると痛感しました。



第2回校内授業研究

 6月22日(木)に、第2回研究授業が行われました。3年生 理科「電気で明かりをつけよう」では、豆電球に電気がついたときには、導線の中では何が起こっているのか考えました。電池とソケットの間の導線に色を塗ったり、絵をかいたりする姿が見られました。目に見えない電気エネルギーを豊かに想像する授業でした。

 6年生 家庭科「夏をすずしくさわやかに」では、衣服の工夫や夏を快適に過ごす工夫について考えました。この日は、レインコートや体操服の生地の違いを実験で調べたり、薬剤を使って衣服の汚れを見えるようにしたりしました。衣服や教室環境を工夫することで、実際に6年1組ではエアコンの使用時間が短縮されたそうです。

ガサガサ研修に夢中!

 小倉小学校は,「エネルギー教育」に取り組んでいます。
 6月25日(日)、その研究の一環として、中本賢さんをお招きして、教職員(大人)向けの講演会・ガサガサ研修に取り組みました。家族参加も歓迎だったので、10名ぐらいの子ども達も集まりました。
 前半の講演会は、「次の命」につなぐ「世界に誇れる我が多摩川」の現在と未来について、わかりやすく楽しいお話でした。あいにくの空模様でしたが、一番お天気を気にしていたのは、講師の中本さんでした。
 後半、雨がやむとライフジャケットを身につけて多摩川へレッツゴー! 子ども達はもちろん、お父さんお母さんも校長先生も、夢中になってガサガサしました。およそ1時間でたくさんの小さな命に出会うことができました。びしょ濡れになったけれど、充実した研修でした。

小倉小学校夏季研修

 夏休みに教職員で、夏季研修旅行を実施しました。神奈川県の宮ヶ瀬ダムに見学へ行きました。先生達は、まるで子どもに戻ったように目を輝かせながら、見学をしていました。 小倉小学校の先生は、子ども達と同じように仲良しで勉強熱心です。こうして体験したことを、日々の授業で活かしていきたいと思います。

第3回校内授業研究

 10月26日(木)に第3回研究授業が行われました。4年生、2年生、なかよし級の授業です。
 4年生では、理科「とじこめた空気や水」の学習で、注射器の中にスポンジ人形を入れる実験をしました。これまでの学習で得た空気の性質を元に、スポンジ人形がどんな風になるのか考えました。目に見えない物質、力、エネルギーについて想像を膨らませる姿が見られました。

 2年生では、生活科でおもちゃ作りをしました。自分の作ったおもちゃが、どんな風に動くのかを考えながら、おもちゃをより速く、高く、遠くに動くようにパワーアップさせました。児童は、おもちゃ作りに熱中しながら、磁石や風の力を体感することが出来ました。



 なかよし級では、「もしも電気がなかったら」というテーマで授業を行いました。児童からは、「電気を無駄に使ったらもったいない!」「夜は早く寝よう。」「人がいない部屋は、電気を消そう。」といった声が聞こえてきました。電気の大切さを、たっぷりと学んだ1時間でした。


第4回校内授業研究

 12月1日(金)に、第4回研究授業が行われました。1年生・生活科「かぞくにこにこ大さくせん」では、家族の仕事について関心をもち、手伝ったことを発表しました。学校の授業だけでなく、家庭や今後の生活の中にまで広がっていく内容でした。また、1年生にとっては初めての研究授業です。緊張しながらも、一生懸命頑張りました。


 3年生・理科「風やゴムのはたらき」では、風の力を利用した車で実験を行いました。送風機の強弱を変えて、車の動きを記録し、そこから分かることをまとめました。廊下や体育館で行う新鮮な授業でした。3年生は、きちんとルールを守ってより正確に実験に取り組もうと熱心でした。今後の理科の授業では、よりレベルアップした話し合いができるのではないでしょうか。

外国語活動研究授業

 12月18日(月)に、6年生の外国語活動の研究授業が行われました。体育館で言葉による道案内をする内容で、6年生は「Go straight!」などの表現をたくさん使い、授業後には自信に満ちた表情を浮かべていました。またその後の研究協議では、小中連携研究推進校として小学校と中学校のスムーズな学習の受け渡しや、外国語の授業の向上について話し合いました。

第5回校内授業研究

 1月24日(水)に、4年生と6年生の研究授業が行われました。6年生・家庭科「冬を明るく暖かく」では、快適で環境に配慮した生活を送るため、換気について学習しました。ペットボトルを部屋に見立て、線香の煙で空気の流れを視覚的にとらえる実験を行いました。換気の仕組みが一目で分かる実験に、児童も目を輝かせていました。

 4年生・理科「ものの温度と体積」では、空気や水を温めた場合の体積の変化について学習しました。児童は、自分の予想を確かめるためにグループごとに実験を考え、実際にやってみました。安全に気をつけて、自分達の考えを熱心に検証する姿を見ることができました。


第6回校内授業研究

 1月31日(水)に、1年生と5年生の研究授業が行われました。1年生・生活科「ふゆとともだちになろう」では、季節の違いについて、児童が肌で感じられる授業でした。担任の先生が「氷はどうやったらできますか。」と問いかけると、「日陰です。」「同じです。なぜなら、太陽の熱が届かないからです。」と生き生きと発言していました。

 5年生・社会科「生活環境を守る人々」では、身近な環境と自分たちにできることについて考えました。児童一人一人が『自分ごと』として、真剣に考える姿が見られました。
 31日の授業で、今年度の研究授業は全て終了です。多くの授業を通して、児童の様々な表情や考えに触れることができました。小倉小学校では、今後もよりよい授業を目指して職員一丸となって工夫を凝らしていきたいと思います。

講演『持続可能な開発のための教育(ESD)と学校教育への期待』

 1年間の研究の総まとめとして、東京都市大学の佐藤真久先生をお招きし、『持続可能な開発のための教育(ESD)と学校教育への期待』という表題で講演をいただきました。講演の中では、ESDが大切と言われるようになった経緯や、現場である学校にどのように生かしていくべきなのかを、分かりやすいパワーポイントを使ってお話しいただきました。現在の社会を多面的にとらえ、そこに内包する問題1つずつに目を向けてみます。すると、日々の学校の中での小さな取り組みが、積み重なって大きな影響を生み出していることが感じられました。また、SDGs(持続可能な開発目標)を使った具体的な図書室の利用なども丁寧にお話しいただき、早速校内で実践していきたいと思います。佐藤先生、本当にありがとうございました。





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