(1)授業におけるIT活用の現状 1/4
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次の表1は、平成14年度に実施された文部科学省「情報教育に関する実態調査」の“授業でITを活用できる”教員の全国と本市の割合である。本市の活用できる教員の割合は66.7%で、全国の42.1%を上回っている。しかし、この“授業で活用できる”条件として、“1回でもインターネットを使った授業を行ったことがある”も含まれており、本市における教員のIT活用指導力に心配がある。
表2は、平成14年度に全市立小学校に派遣された情報インストラクターが、コンピュータ活用授業を支援した教科別の割合である。総合的な学習の時間の授業が72.1%で最も多いが、総合的な学習の時間以外の教科等ではあまり活用されていない状況がわかる。教員のIT活用指導力と授業での活用の割合には強い関係があると考えられる。

表1 授業でIT活用できる教員の割合(%)

小学校 中学校 高等学校 聾・養護学校 全体
全国 59.4 41.5 34.4 33.2 42.1
川崎市 75.7 56.3 62.0 46.2 66.7

表2 コンピュータ活用教科の内訳「小学校」(%)

総合 生活科 国語 算数 理科 社会 音楽 図工
川崎市 72.1 3.2 7.7 2.4 2.3 4.8 0.5 6.6

そこで、授業におけるIT活用の現状をまとめるとおおむね次の3つであろう。
  1. 授業にあまりITが活用されていない

    専門教科(例:中学校技術・家庭科の情報とコンピュータ、高等学校の普通教科の情報)と総合的な学習の時間以外の教科等の授業でコンピュータがあまり活用されていない。
  2. 教員のIT活用指導力不足が懸念される
  3. ITを活用するねらいが明確でない状況が見られる

    インターネットへの常時接続が可能になったことで、総合的な学習の時間等でインターネットを使った調べ学習が多く見られる。また、発表や表現等での活用も増えている。しかし、IT活用の目的が明確ではない事例が見られる。
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