(10)IT活用指導力と自己診断票の提案 10/12
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教員のIT活用指導力

本研究では、教員のIT活用指導力をその内容から「基本的な操作能力」「授業活用能力」「情報教育の基本能力」「校務の情報化能力」「情報モラル・危機管理能力」の5つに分類した。なお、「情報モラル・危機管理能力」はすべての能力にかかわると判断し、他の4つの能力の中に分散して配置した。
教員のIT活用指導力の分類
図6 教員のIT活用指導力の分類

IT活用指導力自己評価票の提案

教員のIT活用指導力の向上を考える上で必要なものが「何がどのようになったら向上したか」といった基準である。そこで本研究では「平成14年度文部科学省委託事業 日本教育工学振興会『ITを用いて指導できる』基準の作成のための調査研究報告書 平成15年3月」を参考にし、上記のIT活用指導力の分類と関連させ、独自に「IT活用指導力自己評価票」を作成した。この自己評価票を教員が記入することで、現在の自己のIT活用指導力の把握と次の目標が明確になると考えた。
表5 教員のIT活用指導力自己評価票の概要

能力 コード 評価項目 段階



I
T




A



















E

















A-1
A-2
A-3



コンピュータ、ソフトウェア及びネットワークの基本的な操作に関する能力
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B





B-1
B-2
B-3



授業におけるIT活用に関する能力
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C








C-1
C-2
C-3



情報教育に関する基本的な能力
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D







D-1
D-2
D-3



校務におけるIT活用に関する能力
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作成した「教員のIT活用指導力自己評価票」

教員が手軽に短時間で自己評価ができるように各能力の評価項目を10個に絞り込んで、次のような「IT活用指導力自己評価票」を作成した。評価の段階は5段階(数値が大きいほど達成されたと判断する)とした。
表6 IT活用指導力自己評価票

能力 コード 評価項目 段階



I
T




A








































E











































A-1

A-2

A-3

A-4


A-5

A-6

A-7

A-8


A-9

A-10
ファイル管理(ファイルのコピー・移動・削除・フォルダの作成)ができる。
ワープロソフトで文書処理(文字入力、文書作成、印刷、保存)ができる。
表計算ソフトを使って、集計処理(計算式を使った集計)ができる。
データベースソフトを使ってデータ処理(検索用のインデックスを付け、データを検索・分類できるデータベースの作成)ができる。
インターネットにアクセスして必要な情報を検索し、利用することができる。
教育用ソフトを使用してコンピュータを活用した授業等ができる。
プレゼンテーションソフトとプロジェクタを使って、文字や画像情報等により概要説明ができる。
プロジェクタによってコンピュータ画面上のネットワーク提供型コンテンツや電子教材などを提示しながら授業等ができる。
KEINS-NETの電子メールにおいて、添付ファイルを含む受信・送信ができる。(川崎)
学校・研究会(部会)などのWebページの作成・変更ができる。(川崎)
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B





B-1
B-2

B-3

B-4

B-5
B-6

B-7

B-8

B-9

B-10
授業でITを使った学習指導案を計画することができる。
自分の授業でITの効果的な活用が可能な単元や題材を挙げることができる。
自校のコンピュータシステム環境を理解し、活用することができる。
授業を行う際にKEINS-NET(メール・掲示板・リンク集)を活用できる。(川崎)
授業で活用する素材や資料を加工することができる。
学習を評価するために必要な情報機器及びその特徴を活かした活用例を挙げることができる。
わかりやすく提示するための機器の利用及びプレゼンテーションソフトを活用できる。
授業で使用する学習用ソフトウエアを活用することができる。
授業を行う際に、他機関から提供されているコンテンツを使うことができる。
児童生徒が情報の収集・発信をするときに、情報モラルの指導ができる。(モラル)
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C








C-1


C-2


C-3


C-4
C-5

C-6


C-7

C-8

C-9

C-10
情報教育の3つの目標(「情報活用の実践力」「情報の科学的理解」「情報社会に参画する態度」)を挙げることができる。
情報教育の実践と学校の情報化 〜新「情報教育に関する手引」〜(平成14年6月文部科学省)の内容を理解している。
教育の情報化は、情報教育、各教科等の学習指導における情報手段の活用、校務の情報化から構成され、すべての教員が担うべきことであることを説明できる。
学校段階ごとの情報教育の体系について説明できる。
ネットワークから得られた情報の信頼性、信憑性を理解し、そのことを説明できる。
川崎市総合教育センター及び公的機関が実施する情報教育関連の研修を受講し(または、同程度の理解をしている)授業の中で活用している。(川崎)
情報教育指導者認定研修を受講し校内研修を実施している。(川崎)
コンピュータウイルス感染に関する予防と対応ができる。(川崎)
KEINS-NETを利用するときに必要なルールを理解している。(川崎)
コンピュータ及びネットワークを利用する上において個人情報や著作権、また、健康への影響の配慮の仕方について説明できる。(モラル)
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D







D-1

D-2

D-3

D-4

D-5

D-6
D-7

D-8

D-9

D-10
校務文書や資料の作成にワープロソフトや表計算ソフトを活用でき、利点について説明できる。
校内での様々な活動をディジタルカメラを活用して記録及び発信でき、その利点について説明できる。
行事等の計画・立案のために事例や資料をインターネットを活用して収集し、利用することができる。
学級経営や成績処理、進路指導等のために、表計算ソフトを活用し、その利点を説明できる。
校務に必要な資料をKEINS-NETの電子メールで受信・送信ができ、その利点について説明できる。(川崎)
校務で学校のWebページを活用している。(川崎)
各種のデータをサーバに保存し、活用する際の利点と留意点について説明できる。(モラル)
個人情報や著作権に関わる各種データを取り扱う際の留意点を説明できる。(モラル)
保護者や地域の人たちとの連携促進のためにITを活用し、その利点について説明できる。
校内を情報化する利点について説明することができる。
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IT活用指導力自己評価システム(Microsoft Excel版)の開発

本研究で作成した前述のIT活用指導力自己評価項目を、教員が自分で評価できるシステム(図7参照)を開発した。Microsoft Excelの画面で、入力欄に評価段階の1から5の数字を入力することで、対応したグラフ(レーダーチャート)が作成される。また、IT活用指導力自己評価票及びグラフを印刷することができる。
IT活用指導力自己評価システム画面
図7 IT活用指導力自己評価システム画面
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