はじめに
新しい学習指導要領が全面実施(高等学校は今年度より)され、「基礎的・基本的な内容の確実な定着」と「自ら学び自ら考える力の育成」が学習指導の方向性として示された。
一方、文部科学省の第3次コンピュータ新整備計画では、平成17年度までに「すべての教室からインターネットにアクセス」「すべての教室にコンピュータを」の整備が予定され、急速に「教育の情報化」が推進されている。この整備の大きな目的は「わかる授業」の実現である。
「基礎的・基本的な内容の確実な定着」「自ら学び・自ら考える力の育成」と「わかる授業」は別のものではなく、ともに児童生徒の「確かな学力」の育成を図るものである。
社会はIT(Information Technology 情報通信技術)の進歩により、情報化社会、高度情報化社会、高度情報通信社会とその姿を変えてきた。この社会の変化に伴い学校教育においても「教育の情報化」が求められている。「教育の情報化」は学校教育においてITを効果的に活用することである。
そこで重要なことはITを活用するための目的を明確にし、その目的を達成するための手段としてIT活用を考えることである。そのためには日々、授業を実践している教員のIT活用指導力(授業でITを活用する力)の向上が不可欠である。

IT(Information Technology)は直訳すると「情報技術」であるが,最近は「情報通信技術」とされることが多い。本研究ではITを「情報通信技術」と訳し、具体的にはコンピュータとネットワークを指すものとする。また、表現としての理解のしやすさからコンピュータという言葉を使っている箇所がある。