保護者向け説明会 説明プリント

                                     20xx年  月  日
                                          ○○○学校
                                        情報教育担当

インターネット利用について
 
1.はじめに
 この数年の間にインターネットが爆発的に普及してきました。
 中部中学校においても、インターネットの回線が学校に引かれ、学校にいながらにして、世界中のデータを手に入れたり、世界に向けて情報発信ができるようになりました。本校では、この設備を教育活動に利用していきたいと考えております。
 地球のどこかで起こったことが瞬時に世界中のどこにでも伝えることができるということは人類始まって以来のことです。国境、時間をこえて、世界を相手にビジネスができるため、企業にとって、インターネットは無くてはならないツールになってきています。
 もし、新聞が読めなかったとしたら、それは社会的なハンディになりますが、近い将来、インターネットを使いこなせない人は社会的なハンディを負うということがいわれています。昨年、大手証券会社が倒産しましたが、再就職に際して、外資系の企業は電子メールで応募するように要求したそうです。つまり、電子メールが使えない人は再就職に際して、就職試験に応募できないというハンディを負わされたというわけです。インターネットを使いこなせることは、今の子どもたちが社会で生きていく上で必要なものであるといえます。
 
 ただ、いいことばかりではありません。
 最近、インターネット上での犯罪についての報道を目にすることが多くなってきました。交通安全教育が必要なのと同じように情報安全教育というものが必要になってきました。また、犯罪者、加害者にならないための教育が大切になってきました。

 今日は、インターネットについての説明、インターネットを子どもに使わせることの意義、インターネットを使わせる上で想定されるトラブル、想定されるトラブルに対しての学校の対策の説明と保護者の方へのお願いをさせていただきます。
 
2.インターネットの概要
 まずはじめに簡単にインターネットについて説明をさせていただきます。
 インターネットとは世界中のコンピュータを通信回線でつなげたネットワークのことをいいます。自宅や学校のコンピュータをインターネットに接続すると世界中のコンピュータにつながり、世界中のコンピュータが発信している情報を得たり、世界に向けて情報を発信することができます。

 具体的には次のように利用できます。
(1)自分の考えを発信し、それについて意見、感想をもらう。
(2)世界中の気象など、様々なことを調べる。
(3)手紙をやりとりする。
  (電子メールで世界のどこにでもメッセージを送ることができる)
(4)世界中の人とTV会議をする。
(5)海外のホテルを予約したり、買い物をする。
 これらの他にもたくさんの利用の仕方があります。

3.インターネットを子どもに使わせることの意義
 すでにビジネスにはインターネットは必要不可欠なものになっています。
 世界中の人と連絡をとりながら仕事をすることはもはや、当たり前になりつつあります。
 それは、考え方、風習などがまったく違う相手と交渉したり、いっしょにチームを組んで仕事をしたりすることになります。
 そのときに必要になる能力として、コンピュータの操作だけでなく、相手の考え方を理解し、あいてにわかるように自分の主張をし、協調しながら、話を進めたり、まとめることができる能力です。
 また、公共心を持って、適切な情報発信を心がけたり、インターネット利用のマナーを守ることも大切です。
 さらに、インターネット上でトラブルに巻き込まれないように身を守る方法をしっていることも大切です。利用だけでなく、安全面での知識なども大切です。
 こういった能力をインターネットを使いながら学び、将来、社会において、インターネットを使いこなせるようになるための素養を養うことは大変、意味があることだと思います。

4.インターネットを使わせる上で想定されるトラブル
 「世界中の人と交流できること」、「だれでも自由に情報発信できること」というこれまでにない特徴を持ったメディアであるため、話題になっているわけですが、これは非常に便利である反面、危険な面もあります。残念ながら、すべての人が良識を持って利用しているわけではないため、犯罪に利用する人が存在し、問題となりました。また、人を不快にさせるような情報を流す人もいます。
 実際の生活の中で、「夜道を一人で歩かない」、「大金を持ち歩かない」など、注意して自分の身を危険から守っていますが、インターネット上でも同様に危険が大きい場合ことについては自己防衛が必要になります。具体的には個人の住所、電話番号を掲載するなど、公表の必要がない情報を公表することなどはさけるべきです。
 ただ、どこまでの情報を公表するかという判断は、公開する目的、範囲、期間などによって変わってきますので、状況に応じて、判断する能力が必要になります。

 最近、CDから複製した音楽データをインターネットで公開していた高校性が逮捕されるといったことが新聞で報道されています。守るべきルール、モラルを身に付けることは子どもを犯罪者にしないということになります。


4.利用に関しての配慮
  ホームページ作成、メールの使用に関して、次のようなことを配慮して、利用をすすめます。
<ホームページ作成に関して>
 @作文や作品を公表する際、必ず、その作文、作品を作成した本人の了解をとってから、公開する。
  (原則として、実名で著作権を主張する旨を記す。ただし、本人が実名の記載を希望しない場合はニックネームを使用してもかまわない。ニックネームも使用したくない場合は1989年以降に発行された著作物については、著作権表示がないと、著作権侵害を主張する場合に海外では不利に扱われる(善意無過失であれば著作権侵害にならない)ということになっていることを伝える。また、学校名で著作権表示を希望する場合は個人での著作権侵害の抗議はしづらくなることも伝える)
 A個人が特定できる写真を公開する場合にはその写真のコピーを該当の保護者当てに配布し、保護者の了解をとってから、一般公開する。(生徒の肖像権の尊重)
 B1対1で顔と名前が一致するような公開の仕方は禁止する。
 Cクラブのメンバーで写っているような写真に実名を添えることをそのメンバーが希望する場合は顔と名前が対応しないよう配慮する。(優勝旗や賞状を持って、写っているような写真)
 D生徒がホームページを作成した場合も1,2については同様の手順を踏む。
 Eホームページ公開前に運営委員会で、個人攻撃などモラルに反する記述や無断でキャラクターを記載するなどの法律に触れる内容がないかをチェックする。
  (生徒が自分の学習成果を発信する機会を設けることを基本的に優先する)

 <電子メール使用に関して>
 @電子メールのアドレスを発行する際には担当教官からの注意事項の指導と保護者が捺印された申請書を必要とする。
 A自分の発言に責任をもつため、必ず、実名を名のって、メールを書くよう指導する。
 B不審なメールが届いた際はすぐに担当教官に申し出るよう指導する。
 C自分の発言により、トラブルを引き起こしてしまった際はすぐに申し出るように指導する。

 <保護者の方への公開>
  保護者の方が事前に学校のインターネット端末の使用申請をしていただければ、授業やクラブ活動などで使用していない時間にコンピュータ室を開放します。(使用可能時間は午前8時30分から、生徒の完全下校の時間までとさせていただきます。)
  また、本校のページを紙に印刷して掲示するなど、コンピュータを普段、利用されない方にも見ていただけるよう配慮します。

5.保護者の方へのお願い
 学校では、以上のような配慮をして、インターネット利用をしますが、最近では図書館などの公共施設だけでなく、携帯電話、インターネットカフェ、パソコンショップの店頭など、学校外において、子どもがインターネットを使うことが十分想定できます。
 上に書いたようなことを踏まえて、インターネットの安全な使い方、正しい使い方について、ご家庭でもご指導いただければ幸いです。

6.今年度の計画
 今年度は次のような計画をしております。
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 以上のような考えでインターネット利用を始める予定です。
 ご協力のほど、よろしくお願いいたします。



<参考文献>

南山大学情報管理学科設立10周年記念 通信ネットワークシンポジウム 「インターネットと法
律、倫理」
知的財産権、情報通信システムのセキュリティー 慶応大学 苗村先生苗村 憲司「インターネ
ット上の著作権」, CCCI Newsletter 1-4 (1997-04)
インターネット弁護士 協議会
インターネットロイヤー相談室(牧野弁護士)
インターネットをめぐる法律問題(岡村 弁護士)
高橋郁夫 の法律よもやまばなし(高橋 弁護士)
GANBA LAW(清見 弁護士)
ネチケットホームページ(東金女子高等学校)
安全で自由な情報発信のための提案 (東金女子高等学校 高橋先生)
個人情報保護条例」を考えるホームページ
著作権法(at www.ntt.co.jp)

このページは金城学院大学の長谷川元洋先生の許諾をもらって掲載しています。